Windows Phone7 アプリ開発 : 家計簿アプリのコンセプト

こんばんは。福島です。

今日は朝から横須賀 YRP に行ってきました。海が近いからか寒かったです。

寒い中、気合いを入れて(バスが少ないので)通研から YRP センターまで歩いていたら、ふくらはぎが痛くなりました。起伏が多いので、日頃の運動不足がたたったようです。

それはともかく今日は家計簿アプリです。

フリーソフトの開発とはいえど、開発するからには徹底的にこだわる点がないと、評価されるアプリにはなりませんし、モチベーションも上がりません。

一開発者として “こだわる” レベルまで開発モチベーション&テンションを上げるには、まずコンセプトが重要。まずは作り手が納得したコンセプトじゃないといけません。

今日は、コンセプトを考えてみます。

家計簿の需要

ではまず最初の疑問点から入ります。

「どのくらいの人が家計簿つけてるんだろう?需要はあるのか?」

調べたところありました。マーケティングに使えるデータが。

お金に関する夫婦ゲンカ

 1位『生活費の使い方』=58.3% 2位『お小遣いの金額』=28.5%

 女性3位に『借金の発覚』=22.7%

http://release.center.jp/2010/12/1701.html

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出典 : アイシェア

この調査のテーマは家計管理なのに、タイトルが「夫婦ゲンカ」となっているところが笑えます。

この調査結果を見ると独身者の3割、既婚者の半数近くの人が家計簿を付けているようです。やっぱり既婚者のお小遣い制導入割合が 70~80% らしいので、真剣に家計簿を付けている様子がうかがえます。

さらにデータの裏をとってみると、ありましたこちらも約3割。

2009年3月23日

財布の紐をにぎるのは「妻」、家計見直しで“管理の目”厳しさ増す

http://research.rakuten.co.jp/report/20090323/

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出典 : 楽天リサーチ

と言うわけで、少なくともスマートフォンユーザ全体の3割近くが家計簿ユーザ候補になりそうです。

家計簿のモチベーション

次の疑問は「なんで家計簿つけるんだ??」です。

こちらもばっちりな調査結果がありました。

Web 上の家計簿サービス「OCN 家計簿」を展開している NTT コミュニケーションズさんがイイ調査をしています。さすがです。

家計簿を付ける人と付けない人、貯蓄額に71万円の差 — NTT コミュニケーションズ調べ

http://japan.internet.com/wmnews/20111214/4.html

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出典 : NTT コミュニケーションズ (japan.internet.com)

家計簿をつけている人の方が 71万円貯蓄額が多いなんて、まるで計るだけダイエットみたいですね。

なるほど。この調査を見ると、

  1. 節約
  2. 貯蓄
  3. 把握(使途不明金をなくすため)
  4. の3点が家計簿のモチベーションになっているようです。

ということはユーザのモチベーションをさらにアップさせるためには、

  1. 節約度合い (前月比○○円削減!)
  2. 貯蓄度合い (目標達成まであと○○円!)
  3. 掌握率 (使途不明金が○○円減りました!)
  4. が一目で分かるような UX にすると、さらにモチベーション&フィーリングアップ♪につながりそうです。

どういうの家計簿が良いのか?

次には「どういう家計簿がイイ!」のか、さらに見ていきます。

いいデータがありました。「なぜ家計簿を付けていないのか?」です。

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出典 : NTT コミュニケーションズ (japan.internet.com)

ふむふむ。ざっくり見ると、

  1. 面倒
  2. 時間がない
  3. 理解するのがイヤ
  4. という事のようです。

※ 10数年の家計簿マニアの私としては「データがあるのに入力しないなんてもったいない」気がしますが、この感覚は性格に起因する物かもしれないですね。

さらに「理想の家計簿」と言う結果もあります。

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出典 : NTT コミュニケーションズ (japan.internet.com)

1位は「お金をつかったら、自動的に記録してくれるもの」!

あったら良いですね~。

私も欲しいです、が、税務署の方々が一番喜びそうです。

 

それはともかく。

理想に対しての現実としては「入力とそれに付随する仕訳(費目の分類)」が一番のネックな事が分かりました。

で、さらに使いすぎのアラートと「お金の使い方のアドバイス」が欲しいと。

 

ここ注目ですね。「アドバイス」。これですよこれ。ここにキラーアプリになるキーワードがありそうです。

 

”家計簿” というと、どういうイメージがありますか?

私もそうですが、

家計簿 == 支出の記録 == 無駄/赤字(のイメージ)

ではないですか?

 

こう言っては何ですが、家計簿ってなんだか暗いイメージ。悪い方向に考えると、みみっちい、せせこましい、小市民・・・なんて言葉も頭に浮かんできそうです。

でも実際に家計簿を付けている人は、

    • お金を貯めたい!
    • 欲しかった家を買いたい!
    • 早くローンを返したい!
    • 老後のために今がんばってる!

という隠れたモチベーションがあった上で、

  • 無駄遣いをなくしたい!
  • 使途不明金を減らしたい!
  • できるだけ簡単に入力したい!

を「満たす手段としての ”家計簿”」を求めているんだと思います。

※ 実際私がそうですから。

ではどうする?

ではどうしましょう。

今までをまとめると、

出来るだけ簡単に入力が行えて

分類などで頭を使わずに

使途不明金をできるだけなくして無駄遣いを避け

お金の使い方のアドバイスを受けて

出来るだけ貯蓄が出来る

そしてさらに!

つければつけるほど、お金が増える家計簿!!

なんてあったら、今までの常識を覆す「家計簿」になりそうです。

しかし、

「お金が増える家計簿」とはいうものの、

「家計簿入力することにポイントがつく!」

というのは方向が違う気がします。かといって、

「副業でがっぽり!」

も論外です。

ここは直接的にお金が増えるんじゃなくって、家計簿に Financial Planning 的な要素を加えて、

「日々感じられるお金が貯まっている感」

「お金を貯めるための方向付け&アドバイス」

を得て、ユーザそれぞれの目標に向かっていける ”家計簿ソフト” がよさそうです。

スマートフォン : Windows Phone のプログラミングしてます

    1. Windows Phone でアプリ開発

    ちまたでは iPhone Android スマートフォンのアプリ開発がはやっていますが、私のはやりと言えば Windows Phone 7.5 でのアプリ開発です。

     

    仕事で Android アプリ開発もしていますが、個人的にスマートフォンは Windows Mobile から入ったので、どうしても一番慣れている環境 ( Visual Studio ) を使って開発したいという事と、Windows Phone(はぁと)という事情があります。

     

    2012/02 現在国内で販売されている WP7 端末が1種類( au IS12T)しかないという事と、最大のキャリア docomo 様から販売されていないこともあり、非常に地味な扱いになっています。

    はい。ワールドワイドでも地味です。地元のアメリカでも 1% 程度のシェアしかありません。しかーし。

    来る 2015 年には iPhone を抜いてシェア 2 OS となることが予測されています。ノキアの営業力とマイクロソフトのエンタープライズ用途が合わされば、この予測もあながち嘘とはいえません。

    clip_image001[6]

    出典 : IDC http://www.idc.com/getdoc.jsp?containerId=prUS22871611

     

    1. Windows Phone の魅力

    現在の Windows phone の魅力については割愛します。bing/Google なりで検索してみて下さい。

    個人的には、電池の持ちが良い(普通に使ってれば2日は持ちます)Office との互換性に優れたスマートフォンというところでしょうか。

    近未来の魅力はやはり Windows8 on ARM タブレットその相乗効果が期待されます。

     

    1. なぜ Windows Phone でプログラミングしているのか

    受託開発で Windows Phone プログラミングをしていますが、現時点でシェア 1% 程度の OS 用のアプリを開発するお客様はまだまだ少ないのが現状で、WP7 に労力をかけるよりも iPhone/Android に注力してしまっています。

     

    よってお仕事としては微妙な存在で、現時点で WP7 だけで成り立っている会社はマイクロソフトを含め存在していないと思われます。

     

    しかしここでサボっていてはいけません。

    注目している人が少ない ライバルがいない!!

    と言うことで 2010年に WP7 SDK が公開されてから、もくもくと WP7 プログラミングのノウハウ構築およびアプリの公開を進めてきております。

     

    現時点で公開しているアプリは2種類です。

    2ch ブラウザの Nel は、私が初めて WPF/Silverlight/WP7 アプリの勉強がてら開発したと言うこともあり、注力した時間の割りに出来がいまいちですが気に入ってくれているユーザの方も多く WP7 Marketplace 無料アプリ部門 総合2位を獲得したこともあります。(その時の1位は Youtube)

    ちなみに Nel アイコンは、MS エバンジェリストの高橋忍さん作であります。

     

    アプリ名

    内容

    ライバル(Android)

    Nel
    (
    ねる)

    2ch ブラウザ

    bb2c

    Mil
    (
    みる)

    コミックビューア

    Perfect Viewer

    http://smart-pda.net/

     

    コミックビューアの Mil は、主に自炊した JPEG ファイルを快適に閲覧するためのソフトで、私の2本目のソフトということもあり開発期間も短く&軽く&快適&評価も高いソフトです。

    特に、画面スクロールを記録→再生できるナビゲーションアシスト機能 は、この真価に気づいておられるユーザは少ないようですが、画期的な機能です。

     

    1. 次に何をつくるのか?

    Nel Mil も今後バージョンアップしていきますが、とりあえずもう一つ開発を考えています。

     

    それは簡単入力家計簿ソフト ポケマ(仮称)” であります。

     

    では何故今家計簿なのか?

     

    それは WP7 で良い家計簿ソフト( for )  がない事が第1の理由に挙げられます。

     

    過去10数年にわたり PDAやスマートフォンで日々の収支を入力し、Microsoft Money で家計管理をしている私にとって、家計簿入力というのは死ぬまで終わらないライフワークに等しい事業であり、スマートフォンでのキラーアプリと思っています。

     

    私は未だに Windows Mobile 6.5 (ウィルコム ハイブリ) を使い続けていて、いい加減 WP7 をメインにしたいと思っていますが、そう出来ない理由が乗り換えられる家計簿ソフトがない事です。

     

    これが ポケマを開発するモチベーションです。

     

    今後このブログでは、ポケマの開発→ Marketplace にて全世界に公開に至る軌跡をブログに綴っていきたいと思います。